「お単衣のお着物文化って」の巻
みなさん、こんにちは。
3月もバタバタと過ぎてしまい「あッ」という間の30連勤超えで4月突入でございます。
そして、このまま入学シーズンを迎えるようです。
そんな中、恒例の今月のもっとも印象に残った一枚をご紹介したいと思います。
最近ではご購入される方がめっきり減りました「単衣の附下げ」です。
(季節は5、6月と9,10月の着用期間)
冬の着物に裏地を付けないから「単衣」だという情けない呉服屋さんもいるようですが・・・
大きな間違いです。(例えるなら、お正月の柄を真夏に着るみたいな。。。感覚です)
もっと細かく言えば、春用の単衣と秋用の単衣もございます。
当然、生地も単衣用があるんです(こちらは楊流・シボがあって肌に纏わり付かない)
丁子屋の逸品。(今はもうありませんが抜群のセンスがあった染め屋さんです)
お着物が高級品、贅沢品と言われる中、単衣はその更なる贅沢品となってしまったように
私は思います。
最近では「単衣の着物ってあるの!?」って驚かれるお客様もいらっしゃいます。
反対にこれだけ少なくなった市場ですからお探しのお客様もいらっしゃることは確かでございます。
弊店も在庫では多数ありますが、これから仕入れをする染め屋がないこと、消えゆく文化になるだろうと思うと
残念です。
日本には四季に応じた着物文化あるのにね・・・
ということで次回をお楽しみに。