「お誂えは最高の贅沢・・・その2」の巻き
みなさん、こんにちは。
昨年の12月に投稿させて頂きました「お誂え品」いよいよクライマックスに差し掛かり、
今回はお着物のお化粧とも言える金彩加工の工程をみなさんに紹介します。
「ご自分のお着物」がどのような工程を経て着物になるかを見て頂けるチャンスは滅多にありません。
何故なら工房と言えど普通のお家ですし仕事場(聖域)にお邪魔させて頂くのですから、こちらも緊張します。
しかし、お客様に現場を見て頂けることで品物の良さや職人の苦労も伝わりますので非常に大切な事です。
非常に細い金糸目。お客様を目の前に直接描きはじめる先生。
こちらはフィルムをこちらも直接、着物の上の置き小刀で躊躇無く切りはじめる先生。
糊を置き金箔を乗せる。
水引の金彩と熨斗の金彩の違いが分かりますでしょうか?
たまたまなんですが、こちらの工房に以前、壇 ふみさんが撮影(きものサロン)に来られたようで
いろんなエピソードを交えながら親切に教えて下さいました。
やっぱりいい。こういうお客様との関係。職人さんとの関係。こういうお商売。
有り難い限りです。
我々、呉服屋はお客様にいかにして着物に愛着を持って頂けるかを考えないと、着物文化に未来はないです。
私は時間の許す限りこういう活動をしていきたいと思います。
次回は刺繍の工程も終え、完成となります。みなさまお楽しみに。