「どんな事にも意味があります」の巻き
今日は、先日ご注文頂きましたお祝着が出来上がって参りましたので、そのお話。
「あの子に似合うかなぁ~」
「きっと色白いよねぇ~」・・・「旦那に似たら黒い!笑」
なんて・・・
まだ見ぬお腹の中の赤ちゃんに、お母さんとお婆ちゃんが嬉しそうに
心を込めて選んで下さりました。
とても素晴らしい逸品です。私も大・大・大賛成!!(自分でお店の商品を褒めてりゃ世話ないですね・・・)
それはさて於き、せっかくの機会ですので少し語ります。。。
皆様はなぜ祝着が必要かご存知でしょうか?
なぜ赤ちゃんに着物を着せて地元の神社にお参りをするのか。(七五三も同様ですが・・・)
ほとんどの呉服屋さんはその意味を知らない、言わない!!勉強不足!!と個人的に思っております。
だから写真館だけで済ませる若いご夫婦が増えたんです。(良い悪いは別として)
昔はよく子供が死にました。
だから子供が産まれたら、まず地元の神様(氏神様)にご挨拶に行ったんです。
そして、初めて神様(氏神様)に顔をお見せして、赤ちゃんは氏子となり神様にお守り頂きます。
七五三も同様に3歳・5歳・7歳と無事に、元気に大きくなりましたと氏神様にお礼とご報告に行くんです。
皆さん、お宮参り七五三へ行けば必ず無事に元気になりますと言われれば、必ずお参りに行かれるでしょ!?
反対に行かなければ、その子に災いがふりかかると言われれば必ずお参りに行かれるでしょ!?
今も昔も人間は自然の力に敵わないんです。
だから昔の人は神仏を敬い災難から逃れようと色んな儀式・祈りをしたんです。
世の中が進歩し何でも人間の思い通りになるように錯覚した私たち、きっとこのことを忘れてしまったんでしょう。。。
そして、これが日本人のみならず人類の歴史・文化の原点だということも。
田舎の小さな呉服店から、このようなことをお客様にお話しています。
最後までお付き合い頂き有難うございました。