「長野県・信州紬の旅」の巻き
もう早くも12月に突入しましたね。
先日、信州の紬を勉強するために長野県へ。
名古屋からまだ3時間ほどかかりましたでしょうか松本駅へ到着。
ちょうど紅葉がはじまったところ。そして周りは山・やま・ヤマ。。。
うちの近所も田舎ですが、さすがに負けましたね。
三才山(みさやま)紬の作家。横山俊一郎さんのお宅兼作業場にお邪魔しました。
いえ!作業場でなく、ここは横山さんの聖域、聖地でした。
本当は私たち小売店の人間が気軽な気持ちで入り込むことはできないことも肌で感じました。
写真は横山さんの裏山です。ここの雑木林から草木染の材料を調達しているそうです。
必要な分だけ、葉っぱは落葉する前など、「自然と共存し、命を分けて頂く」という言葉がとても印象的でした。
若旦那の感想
草木染めとは無限の色との格闘です。
いろんなデータを収集されているようでしたが、気温・湿度・・・材料の採取時期・・・同じ材料でも年数・部位・・・
無限に違いがあり同じ色なんて出せることは不可能です。
横山さん曰く「色は無限 どんな色がなるかは天からの授かりもの」だと。
世間のお客様の大半は均一性・完全性に価値を求めています。
でも、本当の美しさはそこにあるのでしょうか・・・
不規則、不均一にこそ、手作りのぬくもりがあり、機械ではできない価値が存在するのではないでしょうか。
その事を私たち売り手が理解し、お客様にお伝えしていく使命を感じました。
どうぞ、当店に作品もございます、お越しの際は手にとってぬくもりを実感して下されば幸いでございます。