若旦那の部屋

~地元に愛され成長する若旦那が、世界へと羽ばたくまで~

「オリジナル製品を守るためには・・・」の巻

 

 みなさま、こんにちは。

 

昨夜は凄い風でしたね。

 

みなさん台風の影響はなかったでしょうか?

 

 

 

今回は、弊社のオリジナルの白生地を守ることについて考えてみました。

 

そのきっかけは今年に入り職人さんの体調が優れず、

 

また高齢のため引退されました。

 

どうしても。どうしても出来ない。

 

※確かにこの生地は織るのが非常に難しく職人泣かせでございました。

 

 その分、染め上がった時の美しさは最高に素晴らしいのです。

 

 

 

こんな具合で、これまでの素敵な柄や織りの文様が途絶えてしまうんです。

 

そして遂に弊社の作品にもその波が・・・

 

「いよいよかぁ~」

 

 

でもここで終わらせて良いものか。

 

ただ消えてなくなることではなく「文化や技術」も消えてしまうことになる。

 

そして自分の中には諦めたくない思いと、絶対作れる職人はおる!!と思っていましたので、

 

何とか出来ないものかと見本布を持って職先を探しました。

 

 

そして1軒。

 

真摯に向き合って下さって試作品から検討して下さることに。

 

ただ目先の損得勘定だけでは文化・技術は守れないことを気づかせてくれました。

 

来年から石原オリジナル作品の第2ステージが新たに始まります。

 

 

 

帰り際にふと屋根を見上げると反物をもった鍾馗(しょうき)さんがいてはりました。

 

これはきっと「頼むで。文化守ってや。」か

 

「任しとき。ええもん作ったるで。」やったと思います。

 

 

 

鍾馗はん有難うございました。